導入事例詳細 Case Study
導入事例詳細 Case Study
2024/11/26
株式会社ファンオブライフ:代表 糸岡樹慧氏
従業員規模:60名
設立年:2015年
株式会社ファンオブライフ(領域特化型の転職エージェント)として、教育業界専門の転職エージェント「Education Career」、弁護士・管理部門専門の転職エージェント「アガルートキャリア」等を運営。
—人材紹介事業を始めたきっかけを教えてください
創業者は私とは別の者で、前職でオンライン学習サービスの事業開発を担当していました。その中で、教育業界のスタートアップ企業の代表から「良い人材がなかなか採用できない」という声をよく聞き、それがきっかけとなり、教育業界に特化した人材紹介事業を始めることに決めました。
—御社の人材紹介事業にはどのような特徴があるのでしょうか
弊社は、幾つかの専門分野に特化したエージェントブランドを運営しており、現在は主に3つのブランドに力を入れています。
まず1つ目は、弊社の創業事業でもある教育業界向けに、各種スクールや学校法人など教育に関わる企業に多くの人材を紹介しています。2つ目は、士業(弁護士や会計士)や法務、経理、人事などの管理部門に特化し、ミドルクラスからハイクラスの即戦力となる経験豊富な人材を紹介しています。3つ目は、昨年立ち上げたIT領域で、エンジニアやITコンサルタントの方々を支援しています。
弊社の強みは、特定の分野に特化することで、企業と求職者のニーズを深く理解したコンサルタントが、求職者に寄り添いながら丁寧にサポートできる点です。
—御社が成約を獲得し続けるために工夫している点や、成果を上げること以外で大切にしていることはありますか?
人材紹介ビジネスにおいて大切なのは、短期的な成果を追い求めるのではなく、長期的な信頼を築くことだと考えています。目の前の利益だけを追い求めていては、未来はないと思うからです。
私たちの役割は、あくまで転職者のサポートをすること。転職者が主役で、私たちはその意思決定を変えるのではなく、彼らの本質的な要望を理解し、適切なキャリアを共に築くお手伝いをする。当たり前のことかもしれませんが、この当たり前を徹底的にやっていくことが大切だと思いますね。
あとは、専門性を活かすということです。例えば塾の紹介をする場合、私たちはその塾の特色や志向性を理解しているため、転職者に合う塾を提案することができます。こうしたことをしていくと、転職者から感謝されて信頼が深まり、複数のエージェントを利用している方も、「もう、ここだけで大丈夫」と転職サポートを一手に任せていただけます。企業側からも、「理解して推薦してくれるね」と感謝の言葉をいただくことが増えています。
「当たり前のこと」を高い水準でやりながら、専門性をかけ合わせるということを両輪を回してやりつつ、オペレーションも磨いてきた結果、継続的・安定的に結果を出せていると思います。
—領域特化という側面がある中で、どのような点にこだわって転職者をグリップしていますか
転職者からよくいただく声としては、大手エージェントを通して求人を紹介された後に、私たちのエージェントに来ていただくと、圧倒的に情報量が違うということで、私たちにお願いいただけることが多いです。また、日々新しい求人が入ってくる中で、面談した方々にメルマガや動画コンテンツを通じて情報を届けるなどして、常に最新情報をスピード感持って提供しています。そういったことが、転職者のグリップに繋がっていると思います。
—クラウドエージェントを導入したきっかけを教えてください
創業者も私も未経験で、少数で事業を開始した事もあり、企業開拓をどう進めるかが課題でした。知人経由で複数の教育企業とのつながりがあったものの、クライアントの数も限られており、求職者との面談をしながら企業開拓に注力するのは難しい状況でした。そんな中で、クラウドエージェントに助けられました。
—創業期に、クラウドエージェントのどのような点が一助となりましたか
人材紹介業を少人数で運営する中で、求職者集客と求人開拓の両立が難しいと感じていました。求職者がいることで企業を開拓できる一方、求人があることで求職者を集めることができるという、鶏が先か卵が先かというような問題が起きてしまう。両方を同時で進めることは少人数では難しく、限られたリソースでは分散してしまうこともあります。そのため、求職者集客に力を入れ、面談をしっかりと行いながら、求人開拓はインバウンドでの集客や既存のクライアントとの関係を活用して進めていく方向で考えましたが、求人数に限りがあるため、一気に紹介先を増やすことができる方法としてクラウドエージェントが非常に助けになりました。
また、当初はブランディングや集客方法が十分に整っていなかったので、面談した人が必ずしも教育業界に興味があるとは限らず、異なる業界に興味を持つ人も多くいました。私たちは教育業界の求人しか持っていなかったため、そのような方への提案の幅が極端に狭まってしまう。しかし、クラウドエージェントを導入したおかげでマッチする求人を紹介することができ、結果成約創出にも繋がっていたので、大いに助かりました。
—クラウドエージェントを導入してみて、いかがでしたか
求人の数が多いことはもちろん、求人情報がとてもわかりやすいと感じています。クラウドエージェントの求人情報は、必要な要素が適切にピックアップされていて、見やすかったです。それが、業務フローに自然に組み込まれ、特に大きな努力をしなくても、紹介する際に違和感なく進められました。
また、サポートも非常に手厚かったですね。コロナ前だったので、実際に企業の人事と顔を合わせて話せる機会を提供してくれた点も大きかったです。さらに、レスポンスが遅い企業に対して、私がチャットで「これでは進まない」と伝えたところ、クラウドエージェントの営業担当者から企業へ働きかけていただき、対応が迅速になりました。その点、他のサービスと比べても、クラウドエージェントのサポートは抜きん出て良かったですね。
後は、システムが非常に使いやすかったです。企業とのやり取りがシステム上で簡単にできるし、過去のQ&Aを確認できるのも助かりました。ダッシュボードを使うと、どこにどの求人があって、歩留まりがどうなっているか一目で分かるので、人数が増えても管理が楽でした。
検索機能に関しても、最初は少し不便だと感じたこともありました。ですが、導入初期に比べて格段に改善したと感じています。サポートに要望を出して反映していただいた点もあります。今では、検索に困ることは全くありません。
—クラウドエージェントが集客に活用できたポイントがあれば教えてください
これまで開拓出来なかった企業や、接点がなかったけれども注目度の高い企業との出会いがあったので、スカウトのときに活用することができ、集客に大いに役立ちました。
特に立ち上げ当初は、自社のみで良い求人を十分に開拓出来なかったため、新着求人を常にチェックし、良さそうな求人を見つけ次第スカウトを行い、面談に繋げることで集客のサイクルを構築できました。これは非常に助けになりましたね。
—その他に、クラウドエージェントの強みだと感じていただけている点はありますか
シンプルに、魅力的な求人がたくさんあるというところです。また、他の似たサービスは重複が多いのか同じような求人が出てきてしまうこともあり、使いづらさを感じてしまうのですが、クラウドエージェントはそのようなことがないように思います。
求人の層についても、未経験・ポテンシャル向けの求人も当然ありますが、一定の経験を持つミドル層向けの求人も数多くありますよね。私たちは領域特化型で運営しているので、クラウドエージェント内の求人すべてに対応するわけではないのですが、特定のニーズに焦点を当て、ピックアップして取り組んでいても、求人がたくさんあると感じています。
—今後の展望を教えてください
弊社は2015年の創業から、ありがたいことに少しずつ評判をいただき、現在までに社員数約60名の規模に成長しました。今後も人材紹介ビジネスで継続的に成長していくために、現在の専門領域に特化したエージェントブランドの運営は既存事業としてさらに拡大し、まだ私たちが十分に価値を発揮できていない新しい領域で、新規事業を展開していきたいと考えています。
そのために人材の採用についてはもちろん積極的に行っていきます。ただ、重要なのは単に大量採用することではなく、採用した人が早期に活躍できる環境を整え、その結果として、会社と個人の成長が連動していくことです。採用した社員が活躍し、その成長が会社の成長につながるような仕組みを作っていくことが重要だと考えています。最終的には、個人も会社も成長することで、ポジションや報酬も増えていくサイクルを作り上げたいと思っています。
—クラウドエージェントが事業拡大のサポートとして貢献できれば嬉しく思います
新しい領域に挑戦するとなったときに、その領域のノウハウや求人が無い中で、クラウドエージェントに助けてもらっている部分がすごくありました。私たちのように新しい領域へ挑戦したり、今後より成長を目指す紹介会社は、クラウドエージェントを使われると良いのではないかと思います。